⚫Black Cherry / Acid Black Cherry
オリコンでウィークリー2位を獲得した2ndシングル。
プロジェクト名とリンクしたタイトルとなっているが、yasuいわく「ABCを考える前に既に出来上がっていた」というから、むしろこちらからAcid Black Cherryという名前が生まれた?
▪️言葉遊びの巧みさ
バックミュージックがジャズベースとなっている作品は、ジャンヌ時代から存在していて、これといって目新しい曲作りの工程とは考えられなかったが、歌詞の言葉選びが韻を踏んでいて印象深さが生まれた。
特に多数の横文字の存在が、エロディズムを強めてくる。
男女の禁断の恋について描く歌詞は、やはり天下一品だと思う。
yasuにしか作れない上に、yasuしか唄えない曲とも言える。
▪️テクニカルな楽器隊
レコーディング参加アーティストは、ギターがYUKI、ベースがSHUSE、ドラムが菅沼孝三、加えてピストルバルブがブラスとホーンを担当し、豪華布陣に支えられて完成した作品。
しかし、前述した通り、ABCをはじめる前の段階から既に曲は出来ていたので、きっとyasuが鍵盤で作り終えていたのか、頭の中で完成していたのだろう。
5th LIVE tour『Erect』のMCでSHUSEが語っていたが「yasuから"今度ジャズやるんですよ"と言われた。それがBlack Cherryだった。聴かせてもらったらカッコよかった」と言っているので、形はそれなりに出来上がっていたんでしょうね。
「SPELL MAGIC」と合わせて、今やABCのLIVEには欠かすことの出来ない楽曲となっています。
歌い出しから始まるCD ver.に対して、LIVE ver.だと、ベース始まりのラインでメロウなリズムから曲がスタートして、yasuが低音でタイトル名を唄い、観客の歓声…という流れが決まっている。
スローテンポからアップテンポに変わり、観客を巻き込んで楽しめる作品。
過激な歌詞の内容からか、結構な確率でネタ化されてカラオケで盛り上がる曲でもある(笑)
実は、ABCを知ったキッカケにが、"友人が「Black Cherry」をカラオケで唄ったから"ということが多々ある。
それだけ記憶に残る曲なんだろうね。
ちなみに
"中に出して"
という歌詞をLIVEで
"顔にかけて"または"口に出して"と変更して唄われる
▪️yasuのたま⚪ま?
「Black Cherry」とは、yasuの睾丸を指す比喩ではないか?という解釈が多い。
後のピストルに通じる世界観だと思う。
うーん、エロい。
ちなみに、6年後に発表されたシングル「黒猫〜Adult Black Cat〜」は、この続編となっていて、歌詞の中で繋がりがある。
(いつか曲紹介で詳しく説明したいと思います)
惨めで切ない女性心を的確な言葉で表現した、名作だと思います。