⚫無力な自分が許せない / DAMIJAW
Solid Beatを経て、ka-yuのソロプロジェクトとして始まったDAMIJAWの記念すべき最初のシングルとなった「無力な自分が許せない」
DAMIJAWのテーマとなる、矛盾や不完全性を歌った代表作だと思うが、これがなかなか終盤のツアーでは歌われず...
(ファンの間での人気はそれほど高くはなかったのか?)
▪️DAMIJAW始動!
2010年2月に発売され、DAMIJAWというプロジェクトが始まった。
Janne Da Arcの活動が滞り、yasuがABCを始動してから既に3年が経過していた。
その間、ka-yuは本名の松本和之名義でSolid Beatとしてアルバムを2枚制作。
その過程で見えてきたビジョンだったり、目標だったり、そういったものをDAMIJAWというテーマにして活動することにした。
Janne Da Arcファンとしては、これまでBase.ka-yuだったのが、Vo.ka-yuとなる不思議な感じは受け入れがたかったかもしれない。
実際のところ、Solid Beatで培った英詞とJanne Da Arcで磨いた演奏力・作曲はある程度のクオリティを出せていたが、やはり歌唱力に疑問が生じてしまった。
CD収録の時点で歌い方を露呈してしまったゆえに、予想通りライブは厳しい感じだったらしい。
僕は、DAMIJAWを知ったのも聴き始めたのも、だいぶあとからになるので、リアルタイムでデビューのことを理解していません。
ましてや、ABCと違って情報量が物凄く少ないので、今となってはなおさらわからないことが増えて...
▪️純粋に感じた、ka-yuらしさ
まず、一番感じたのはメッセージ性の強さ。
曲調からしてグランジロックっぽさを出しつつも、ヴィジュアル系らしく複雑な単語使いで世界観を作り上げていた。
ただのバラードでもなく、ましてやハードナンバーでもない。
静かにも、これからの激しさを予兆するかのスタートの曲だったと思います。
あとは、タイトルからすると、ファンへの懺悔曲という認識がされてもおかしくないのかな?
後々、出された曲やアルバムから、やっぱりジャンヌの活動が止まってしまったのは少なくともka-yuが原因の一つでもあったんじのないかと思わせる中身でしたね。
しかし、そうであれば、この曲を通してka-yuがファンやメンバーに謝罪しているように捉えることになりそうです。
実は、ライブで一度も聴くことがなかった曲なんです。
妻は割と好きみたい。
このダークな世界観が。
ka-yuの病み具合がわかる作品です。