⚫湖 / Janne Da Arc
24枚目のシングル「ダイヤモンドヴァージン」のカップリング曲。
ジャンヌ最大のヒット作となった「月光花」に続いてリリースされたロックナンバーだった「ダイヤモンドヴァージン」は、ノンタイアップながら前作に次ぐヒットとなった。
カップリング曲としては初めてのバラード曲であり、かつyasuの作詞・作曲としても初めての作品である。
これまでアルバムには未収録の曲であるため、知名度はかなり低いと思う。
ジャンヌ好きな人からもあまり会話に出てこない曲。
僕もタイトルしか知らず(カラオケでジャンヌを選択すると出てくるので知っていました)、とあるスマホアプリで曲を聴くようになってから初めて知りました。
何でこんなに良い曲を今更ながら知ったのかガッカリしたってより、今になって知らなかったジャンヌを知れた感動が大きかったのが素直な感想です。
▪️大切な人を失ってから改めて気付かされた存在の大きさ
タイトルからはあまり連想できない内容ですので、まずは聴いて欲しいというのが本音。
キーボードで綺麗な旋律を奏でて、yasuの透き通る声に癒される1番。
バンドで盛り上がってくる伴奏、そこから叙情的な歌詞の世界が広がってきます。
これまでの曲と比較すると「GAIA」とか「in the story」のような、世界観を作れてる完成度の高い曲に思えます。
ミュージカルで挿入歌になりそうな曲と言うべきか。
歌詞の内容は、失恋というよりは死別という捉え方が正しそう。
愛する人を失い、失意から立ち直る考え方を与えてくれます。
波紋のように想い出が広がる、なんて素敵なフレーズを思いつくの、才能あるんだって感じます。
歌詞の中でこんなことが出てきます。
"人を愛するという事は 別れた時、なくした時に
どれだけそこで"ありがとう"と 感じるかどうかだと思う"
ジャンヌ史上、名歌詞でしょう。
明日、仕事が終わったら、亡くなった祖父に会いに行きます。
葬儀の準備をしながら、祖父との思い出がたくさん溢れてくると思います。
多分、悲しくてつらい気持ちになると思います。
でも、それだけ"ありがとう"って言える関わりだったんだなって気づくんだろう。
今の僕の心情を代弁してくれる曲です。