⚫A Snow Lie / DAMIJAW
2ndアルバム『made from your heart』に収録されたバラード曲。
冬の別れ歌になっています。
▪️バラード作りの天才?
そう言えば、これまでもジャンヌでたくさんのバラード曲を作ってきたka-yu
ソロとなり、バラード曲を個人で頑張って作った結果が、これです!
どうでしょうか?
バンドとしては、盛り上がりに多少なりとも注文つけたくなりそうですかね?
個人的には、しっとり聞かせる曲として、シンプルで大変良く出来ているな、と思いました。
ka-yuの声ともよくマッチしていますし、これはyasuじゃなくてka-yuが唄うからいいんだなって思える曲に仕上がってます。
中身は、冬に恋人が別の男つくって部屋から出ていってしまうストーリーとなってます。
同じ冬の別れ歌としてABCの「冬の幻」という曲がありますが、あれは恋人との死別なので少し違いますが、思い出の回想というと「冬の幻」の方がたくさんのシーンを想像出来ますが、「A Snow Lie」はむしろ自分の部屋しか映像として浮かび上がりません。そこが、逆に彼女との生活感が出てきて切なくなるポイントでもあります。
さて、具体的に歌詞をみていきましょう。
"二人の写真
掛けていた壁の釘穴
日焼けしたラグに残る
君の机の跡"
"君がいないこの部屋に
今もまだ"君"溢れ
胸が締め付けられる"
1番で彼女が部屋を出ていってしまいます。
そこで主人公は部屋を見渡してふっと気づくのでしょう。
この部屋には彼女との思い出が多過ぎる…と。
2番では、そんな様子が如実に現れてきます。
彼女に出ていかないで欲しいと、ストレートには言えず
"「雪が降り積もるから
もう少しここにいればいい、、、」"
なんて言い方して、最後まで強がっちゃう。
こんな会話もka-yuらしいですね。
一度フェードアウトして、ブレイクしてからのラストサビの流れが、更に切なくさせちゃいます。
曲の構成も計算されてます。
やるぞ、ka-yu(笑)←しつこい
でも、まるでジャンヌの「still」みたいな曲ですよね~。
(詳しくは過去ブログ参照)
▪️深読みすると…ジャンヌに繋がる?
冬の別れ歌と再三言ってきましたが、こちらはどうも深読みすると、ジャンヌに関係あれのかい?と思いました。
ジャンヌのメンバーそれぞれがソロ活動を行っていくという、事実上のバンド活動休止をオフシャルで公表したのが2007年の1月26日でした。
それまでで、ジャンヌの活動として最後となったのは2006年5月20日の、さいたまスーパーアリーナでの10th記念LIVEでした。
(正確には5月31日のイベントが最後ですが、単独LIVEとしては上記が最後)
つまり、バンド活動が5月で終わり、翌年の1月まで空白の時間に、何かがあったか、またはそれまでに既に何かがあったか…
どちらにせよ、2006~07年の冬にバンドからソロ活動へと転換していったのです。
偶然かわかりませんが、この曲をka-yuを主人公に、彼女をyasuに置き換えて考えてみると、しっくりくるんですよね。
yasuが浮気したのが原因か、ka-yu自身に原因があったのか、それは曲からは読み取れませんでしたが…仮にこう考えてみると、ka-yuには深い傷を残しつつも、前向きに歩き出そうとしている姿が浮かび上がってきます。
そんな解釈も、アリですかね。