永遠の星座〜Janne Da Arc復活祈願〜

Janne Da Arc(ジャンヌダルク)復活を願い、応援するブログ。もちろんソロ活動も応援。

⚫still / Janne Da Arc

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アルバム『GAIA』に収録。

 

 一言で紹介すると「失恋の歌」なのですが、曲の切なさと歌詞の美しさから情景が鮮明に浮かび上がるような珠玉のバラードとなっている。

 

 

▪️未練たらたらな男の心情

 

誰しもが恋に落ちては恋に破れ、涙を流すもの。

 

出逢い、別れ。

 

泣き、笑い、泣き…

 

恋愛とは、その繰り返しです。

 

そんな経験をいろんなアーティストが歌にしており、賛同を得た曲が名曲として後世に残るわけです。

 

「still」という曲、きっとジャンヌ好きじゃないと知らない曲だと思います。

 

シングルカットされていない曲だし、決して売れていたとは言えない頃のアルバム曲だし。

 

ファンの間でも人気があるのかないのか、よくわかりません。

 

ただ、僕にとっては凄く好きで、特別な想いを持った曲であることは間違いありません。

 

 

曲の内容としては、大好きだった彼女と別れてしまったけど、まだ彼女に未練がある男の切なさが詰まっています。

 

 

男って未練がましい生き物なんですよね。

 

男女の恋愛に対する考え方は違うって言いますよね。

 

よく言われるのは、男はデータ新規作成型で、女は上書き保存・更新型と言われています。

 

女は新たな恋に進む際、過去を一掃していくんだけど、男は過去は過去として残しておく。

 

 

僕も、多分この心理と一緒です(笑)

 

 

しかも、自分から別れ話を切り出しておきながら、いざというときは迷ったり、別れたことを後悔したりしちゃう生き物だと思います。

 

 

この曲の主人公も、正にそうです。

 

 

 

▪️情景が浮かぶ、ドラマ

 

歌詞での表現方法が多様化していると感じる昨今、「愛してる」とか「好きだ」なんてストレートな言葉を並べたところで、どれくらい好きかという想いの強さは感じられない。

 

かといっても「恋するフォーチュンクッキー」とかわけわからない例えだと、ギャグだしね(笑)

 

 

どれだけ具体的な歌詞に出来るか、またそこに共感を生めるかが重要です。

 

「still」は、そういった点で、ジャンヌの中でも評価に値するリアリティソングなんですよね。

 

 

あんまりこれまでのブログでは歌詞の解説なんかやらなかったけど、ここでやってみようかな。

 

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Aメロ

"いつもの様に…"

と並ぶ、愛の感じる関係性から

"いつもと違う 君がいない 僕のそばに…"

と、普段との唯一の違いがわかる。

 

 

Bメロの英詞は…

 

"未だに君を愛していて、それは隠そうとしても隠しきれない真実。

もう一度君とやり直したい。

雨に打たれながら泣いちゃうだろうよ。

でも決してこの惨めな想いは雨で流れることはない。"

 

という内容。

 

ちなみにLIVE映像(2002 INFINITE 日本武道館)では、Bメロを唄うキーが高くなっています。

 

 

 

続くサビがこの曲の日常のあるあるを表しています。

 

"夜明け前 ベッドで二人 時計の音だけ聞いてたね"

同棲したカップルのあるあるですよね。

愛し合った後、眠りにつく前に部屋の時計の音だけが鳴り響く感じ。

でも、今回のシチュエーションとしては、夜通し口論となり、喧嘩疲れで横たわったんだけど、なかなか眠れない状況かな。

 

"君が部屋を出ていく時 なぜ、寝てるフリしたんだろ?"

ここが味噌。多分そのときは、謝りたいけど強がる気持ちが勝っていて、意地になって出て行くの知ってても止めようとせず、寝たフリしたのを嘆く感じ…

 

"今ならまだ間に合うかな かけなれたNo000を押しかけて 静かに指を止めた"

ここの"No000"という歌詞は、メモリーと読みます。

昔の携帯電話を持っていた方なら懐かしい気持ちになりますよね。

当時の電話帳って(今もそうかはわかりませんが)登録番号があって、電話をかける際にダイアル番号を短縮できたんです。

よく付き合っていた恋人の番号を000として、特別な意識を持たせてたりしたもんですよね。

ここでも、やり直したい謝りたいという気持ちが伝わります。

 

 

続いて2番。

"忘れたいから 普通に振る舞って"

"忘れたいから 君の写真も捨てて"

"忘れたいから 酔い潰れてみても"

"忘れたいのに 気づけば 君の事ばかり"

という歌詞から、主人公が彼女を吹っ切ろうと必死な様子と、それでいて最後には彼女のことを考えてしまうジレンマが表れております。

 

次の歌詞は、ジャンヌ史上最も名言といえるものじゃないかな?

"考えないと思うことは 考えると同じことで"

まさにそうですよね!

考えないようにすることは、つまりは考えていれこと同然だと。

yasu素晴らしい考え方!

 

そして最後は、つらすぎる現状から逃げるために街から出ていってしまうんですよ(´;ω;`)

 

それまで後悔づくし、最後の決断でさえ後悔しかねない形になったのですが、主人公が考える最良の結果だったよう。

 

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 個人的な好き・嫌いで申し訳ないのですが、僕はピアノロックが好きです。


高校生の頃、どっぷり洋楽にハマって、そのときにElton JohnとかDaniel Powterとか(ロックではありませんが)を好んで聴いていて、ああピアノのって叙情的で良いなーと思ったんです。


特にMeleeというバンドにドハマリしました。


美しいメロディと、美しいボーカルの声にやられました。


日本だと、X JAPANに近いのかな?


Xがクラシック要素を取り入れたメタルサウンドなのに対して、Meleeはポップでした。


ジャンヌはMeleeが近いかな。


脱線しましたが…


「still」は、ハードロックではなく、ポップ色が強いバラードだと思います。

伸びやかなyasuの歌声を生かす素晴らしい曲です。



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この曲は、元カノを思い出させる曲なんですよ。


まだ高校生だった頃、恋に恋していたような時期、誰しもが経験したんじゃないのかな。


好きで好きでバカップルだったし、ずっと一緒にいたいと思っていたけど、ひょんなことから自分から別れを切り出して、強がってしまった。


あの頃を思い返すと、当時は取り返しのつかないことをしたと本気で思った。出来るのならもう一度やり直したいとも思った。でも、自分から別れておいてそれはないと強がってしまった。


結局、それ以来会うことがない彼女は、今ではSNSでだけ繋がっていて、今の彼氏と幸せそうに暮らしているんだけど、たまに昔こうしていたら未来は違ったのかな、なんて思うこともあります。


だからといって、今を後悔しているわけではありません。


人生って、出会いと別れを繰り返すもので、それが成長につながることもあります。


自分は、当時の彼女と別れたからこそ、今があるんだな、と思えるし、良い思い出だったなとも思えるし。


でも、心の奥底には、彼女への想いを隠して生きているような気もします。