⚫楽園 / Acid Black Cherry
1stアルバム『BLACK LIST』 収録のアルバム曲です。
シングル4作品を発表した後に、満を持して発売された1stアルバムでしたが、この「楽園」は既にsecret liveで演奏されていましたから、世に出たのはアルバム発売より前ということになります。
ファンにとっては、ようやく音源を持てたという感動と共に、LIVEとはまた一味違った収録曲としても楽しめる作品だったんじゃないでしょうか。
▪️LIVEで感じるloud rock
yasuが影響を受けたと公言もしているバンド、DEAD ENDからモロに影響を受けて制作したと話す。
歌詞も拝借したんだとか?
僕にはあまり馴染みのないバンドであったためか、その話はピンと来ませんでした。
むしろ、アメリカのラウドロックの代表的バンド、Nickelbackのような重厚なサウンドに似ていると感じましたね。
一見、yasuの綺麗な声には似合わないような重みのあるバックミュージックのようで、リズミカルにすんなり唄いあげてしまうあたり、yasuの歌の才能を感じちゃう…素晴らしい。
内容は、エロというより社会風刺に近いか。
愛のないsex、妊娠中絶…
ろくでもない男に惚れては、振り回されて心身ともにズダボロになる様は、ジャンヌの頃から変わらないyasuお得意のストーリー。
歌詞に新しさは感じずも、その表現とする曲の進行に進化が取って見える。
ギターサウンドが特徴的で、そのビートに観客は乗らされてしまい、いつしか楽しく跳ね上がるような面白さを感じていく。
LIVEで醍醐味の"煽り"で、そのウキウキ感が更に増してくるだろう。
音源より、LIVEの方がリズムが速くなっているが、回数を重ねるに連れて段々と速くなっているような…笑
▪️別の方からも影響を…
DEAD ENDからの影響と話していますが、他にも影響を受けたとされる発言も残しています。
「"サク"姿って、めっちゃ可愛いなって思った」
それを指しているのは、ビジュアル系バンドのLa'cryma Christiのこと。
サクとは、こんな感じ
.。*゚\(●⁰౪⁰●)/゚*。.
アーティストに、私を抱いてくれ!とアピールすることみたい。
(詳しくは調べてみて下さい)
奇しくも、その後La'cryma ChristiのギターであるHIROさんがサポートメンバーとして参加してくれましたから、その辺偶然というよりもyasuのアタックがあったようにも考えられますね。
色々説明しましたが、「楽園」は初期から愛されているLIVEに欠かせない盛り上がり曲です。
めっちゃ聴くーって人をあまり見かけませんが、それなりに好きだって人が多い気がします。
⚫冬の幻 / Acid Black Cherry
ABCの4thシングルのバラード曲。
1stアルバム『BLACK LIST』の発売に先駆けて発売され、デイリーチャートで1位を獲得したものの売り上げは奮わず。
ウィークリーでは前作「愛してない」に引き続き2位であった。
前作同様に、基本的には歌謡曲がベースとなっているが、バックの演奏と編曲に関してはロック要素が含まれており、歌謡ロックバラードと言えるのではないだろうか。
これが、その後のシングル「優しい嘘」「イエス」「君がいない、あの日から…」だったり、アルバムの「Prologue End」「Mother」「Fallin' Angle」「Round & Round」に繋がるテイストになってくる。
▪️恋人を失った悲しみと再生
人の生き死にをテーマにした曲は、ジャンヌの頃も発表していて、特に印象深く残っているのは「風にのって」という曲。
スマトラ沖地震を元に、津波で亡くなってしまった少年やその親の想いをドラマチックに表現した名曲であった。
しかしながら、ニュースでしか飛び込んでこないため、異国の地の出来事はどこか他人事に感じてしまう。
打って変わって「冬の幻」では、恋人の死という身近な存在のドラマであるがために、悲しみが心にストレートに届いてくる。
また、飛躍した考えを歌詞にしたわけではなく、あくまでもリアルな人間の感情を描いているので、すーっと身に染みる。
ABC史上、名曲と言える一曲のひとつ。
ネタ的な要素も含まれていた1stと2ndから、3rd、4thと一般受けも良い曲を作り、それこそファン層を広めたりする意味でも良い選択であったんじゃないかと思う。
友人に声を大にしてオススメ出来る曲です。
▪️情景が浮かび上がる冬ソング
冬の曲と言われて思い浮かべる曲が誰しもあると思います。
僕にとっては、この「冬の幻」が正にそうで、これから先も変わることはないでしょう。
恋人を失った悲しみが強調されるのが、彼女の温もりを感じられる歌詞。
"寒さに弱い僕の シャツに手を入れたりして
君が喜ぶから 冬が好きだった…"
きっと、彼にとって冬とは、とっても寒くて嫌いだったはずなのに、彼女がいることで愛情を感じられて温かい気持ちになれるから、とっても好きになったんだろうね。
命の尊さや呆気なさに嘆く彼の想いも上手く表現されています。
"粉雪よ止まないで
手の平に消えないで
儚すぎる命と重なるから
震えた声で かじかんだ手で
ただ君を探し続けているよ"
命の儚さを、溶けてなくなる雪に重ねてしまう切なさを唄っている。
ラストサビを全文載せます。
"粉雪よ止まないで
手の平に消えないで
儚くて…声にならない
せめて夢でイイ 君に逢いたい
そっと温めてあげたい
君を見つけられない
苦しくて眠れない
逢いたい 逢いたい気持ち 抑えられない
夢にもたれて 静かに泣いて
少しずつ歩いてみるよ
でも君を忘れない
涙なら流さない
僕の心の中に生きてるから
白い景色に 君を映して
あの日の笑顔のまま…"
最後はベタに、探していた彼女を自分の中に見つけ出しました。
それで終わらず、粉雪の舞い降る冬の白い景色に彼女の姿が現れる(冬の幻)というシーンが浮かぶ歌詞に涙、涙…涙。
歌詞もそうですが、サビのハイトーンでやられます。
yasuの綺麗な声は、夏よりも冬の切ない曲にマッチしますよ。
この曲、LIVEだと、ラストサビ前のギター間奏で一旦ブレイクして、スローテンポで歌い出しになります。
yasuのソロパートで、バックはギターの音色…
ドラマチックな演出にやられちゃいますので、ファン以外に映像を見せても高評価を得られます。
tour 『2012』では、acoustic ver.が聴けます。こっちはこっちで染み入りますな。
ここからは凄く個人的な話。
僕にとって、ABCを本当に好きになったキッカケの曲が「冬の幻」です。
それまでABCを知るキッカケとなった曲があったのですが(詳細は後日、その曲紹介で…)、この曲を聴いてハマりました。
お恥ずかしながら、初めて聴いたのは2011年の冬だったと記憶しています。
こちらからハマったので、僕にとってはバラードがABCのイメージなのが未だに抜けていません。
2011年のDreamCup(フリーライブ)映像で初めてLIVE ver.を聴いて、余計好きになってしまいました。
その後、tour Shangri-laのアンコールツアーだった名古屋公演で生歌を聴けて本当に感動しちゃいました。
本当、泣きそうなった(笑)
それ以降、LIVEでお目にかかってはいませんが、いつかまた聴きたいなー。
ちなみに、PVはかなりふざけた中身なんでね。一見の価値あり。ただし、過去作品のPVと繋がりがあるため、まずは振り返る必要あり。
⚫愛してない / Acid Black Cherry
ABCの3rdシングルにして、初のバラード曲。
それまでロック調の「SPELL MAGIC」と、ジャズ調の「Black Cherry」をリリースしていて、バラードとして3曲目をチョイス。
バラードと言われれば定義としては広いが、イメージとしては歌謡曲テイストの楽曲というのが正しいか。
ソロデビューし、ジャンヌが事実上の休止となった理由を「ロックをやりたかったから」と捉えていたファンにとって、この曲はショッキングだったんじゃないかな?
▪️ここから始まったABCの歌謡曲テイスト
yasuの歌手としてのルーツは歌謡曲にある。
今でこそ皆が知っているそんな事実も。きっとハード曲やポップなイメージが先行したジャンヌファンからすると、あまりピンと来なかったのかもしれない。
しかし、ABCでシングルのカップリング曲に歌謡曲のカバー曲を持ってきて、歌手としてのyasuの才能や適正が歌謡曲に寄っていることをマジマジと感じさせられただろう。
よく考えたら、ジャンヌ時代も「DOLLS」「心の行方」「振り向けば…」といったいくつものバラードが歌謡曲テイストとなっていることに気がつくから納得してしまう。
彼の伸びやかなハイトーンボイスは、日本人の涙腺を緩ませる歌謡曲に持ってこいではないか?
▪️タイトル名の真意
「愛してない」は、そのタイトル通り別れ歌となっている。
何らかの理由で離れることとなった二人だが、まだお互いに未練を抱えている。
だから、相手に話しているようで自分に言い聞かせている言葉となっている。
相手側が明らかに別れたくないと言っているのに、自分は本心では別れたくなくても別れなきゃと思っている。
この辺りで、価値観の違いだったり、もしかしたらホストと付き合っている女性の姿だったりが映し出されるかも…
解釈として難しいと思ったのは、サビ終わりの歌詞。
"「愛してるよ・・・愛してるよ・・・」
もう声にならないくらい
君が想うよりもっと・・・"
それまで一人称は"私"で、相手側は"あなた"であったのに対し、ラストで"君"が出てくる。
歌詞の内容からすれば、私=彼女、あなた=彼氏で、ストレートに捉えれば君=あなた=彼氏なんだろう。
ただ、最初の出だしの歌詞とリンクさせ、比較しているんだとすれば、君=彼女となる。
すると、それまで彼氏を愛してる彼女の想い以上に、彼氏は彼女を愛してるんだと言っていることになります。
(ややこしい!笑)
ここまでの説明からお気づきかと思います。
この男女、お互いにかなり相手のこと愛しているんですよ。
愛してるから別れたくない彼氏と、愛してるからこそ別れなきゃいけないと言う彼女と…
この時点で、価値観が違うことは承知。
つまり、相手の価値観からすると、それって"愛してない"ことになりませんか?
この曲、"愛してない"=本当は愛してる、という意味で伝わりがちなんですが、実際のところは"愛してない"=愛せてない、ということなんじゃないでしょうかね。
うーん、深い。
PVのことに少し触れると…
ABCでは初めての、yasuオンリーの撮影となっています。(サポートメンバーが出てきません)
それと、撮影地は箱根にある"星の王子さまミュージアム"というところです。
実は、L'Arc~en~Cielの「GOOD LUCK MY WAY」のPV撮影地でもあります。
ただ、発売日が「愛してない」の方が3年以上前なので、今回はyasuが先ということでした(笑)
私もここ行ったことあります!
なかなか雰囲気は良かったです。ファンなら一度訪れてみる価値はあると思いますよ。
⚫Black Cherry / Acid Black Cherry
オリコンでウィークリー2位を獲得した2ndシングル。
プロジェクト名とリンクしたタイトルとなっているが、yasuいわく「ABCを考える前に既に出来上がっていた」というから、むしろこちらからAcid Black Cherryという名前が生まれた?
▪️言葉遊びの巧みさ
バックミュージックがジャズベースとなっている作品は、ジャンヌ時代から存在していて、これといって目新しい曲作りの工程とは考えられなかったが、歌詞の言葉選びが韻を踏んでいて印象深さが生まれた。
特に多数の横文字の存在が、エロディズムを強めてくる。
男女の禁断の恋について描く歌詞は、やはり天下一品だと思う。
yasuにしか作れない上に、yasuしか唄えない曲とも言える。
▪️テクニカルな楽器隊
レコーディング参加アーティストは、ギターがYUKI、ベースがSHUSE、ドラムが菅沼孝三、加えてピストルバルブがブラスとホーンを担当し、豪華布陣に支えられて完成した作品。
しかし、前述した通り、ABCをはじめる前の段階から既に曲は出来ていたので、きっとyasuが鍵盤で作り終えていたのか、頭の中で完成していたのだろう。
5th LIVE tour『Erect』のMCでSHUSEが語っていたが「yasuから"今度ジャズやるんですよ"と言われた。それがBlack Cherryだった。聴かせてもらったらカッコよかった」と言っているので、形はそれなりに出来上がっていたんでしょうね。
「SPELL MAGIC」と合わせて、今やABCのLIVEには欠かすことの出来ない楽曲となっています。
歌い出しから始まるCD ver.に対して、LIVE ver.だと、ベース始まりのラインでメロウなリズムから曲がスタートして、yasuが低音でタイトル名を唄い、観客の歓声…という流れが決まっている。
スローテンポからアップテンポに変わり、観客を巻き込んで楽しめる作品。
過激な歌詞の内容からか、結構な確率でネタ化されてカラオケで盛り上がる曲でもある(笑)
実は、ABCを知ったキッカケにが、"友人が「Black Cherry」をカラオケで唄ったから"ということが多々ある。
それだけ記憶に残る曲なんだろうね。
ちなみに
"中に出して"
という歌詞をLIVEで
"顔にかけて"または"口に出して"と変更して唄われる
▪️yasuのたま⚪ま?
「Black Cherry」とは、yasuの睾丸を指す比喩ではないか?という解釈が多い。
後のピストルに通じる世界観だと思う。
うーん、エロい。
ちなみに、6年後に発表されたシングル「黒猫〜Adult Black Cat〜」は、この続編となっていて、歌詞の中で繋がりがある。
(いつか曲紹介で詳しく説明したいと思います)
惨めで切ない女性心を的確な言葉で表現した、名作だと思います。
⚫Heaven's Place / Janne Da Arc
アルバム『D・N・A』からシングルカットされ発売された4thシングル。
ジャンヌ史上、最も売れなかった作品。
アルバムver.とシングルver.とアレンジが違います。
僕の記憶が正しければ、LIVEではアルバムのアレンジの方を採用しています。
▪️小っ恥ずかしいくらいの恋愛陶酔彼氏
そんな歌詞です(笑)
これをビジュアル系、yasuが唄っているからまだ許されるんだろうけど、世の一般男性が間違っても女性の前で唄ってしまったら、それこそ引かれて終わりでしょうね…
ただ、全編ギターの音色が綺麗です。ピアノも相まって曲の雰囲気は良いですよ。
yasuも、それまで激しいイメージだったのが、包み込むような優しい唄い方のところもあって初期のバラード代表曲でしょうね。
今のさらに綺麗なyasuの声で、いつかLIVEで聴いてみたい。
天国に登りそうな曲だけど、僕からしてみると、便秘が解消された瞬間(快便)のとき流れる曲だな(笑)
⚫EDEN〜君がいない〜 / Janne Da Arc
ジャンヌの3rd シングル作品。
オリコン最高15位、なかなか頑張りました!
ギター、ドラム、キーボード、ベース全ての楽器が爽やかに走ってます。
切なロックな印象を受けます。
▪️実体験?切ない恋愛。
夢を追うために彼女と別れた男の切ない気持ちを唄っているという内容。
ここでいう虹とは、素晴らしい景色であると捉えられますが、yasuが大ファンであるロックバンドL'Arc~en~Ciel(フランス語で虹の意味)を指しているようです。
EDEN=東京
虹=ラルク
鳥=元カノ
(夢=メジャーデビュー)
上記の解釈で歌詞を見ていくと…
メジャーデビューという夢を叶えたジャンヌは、目標にしていたラルクにも近づいて、そんな素晴らしいところに辿り着いたけど、大切な存在だった君を犠牲にしたんだと改めて気付かされる。
といった切ない内容だと思いました。
サビスタートではじまるこの曲。
"君がいない夜を越えて やがて辿り着いたEDENは
虹が見える景色なのに なぜか悲しくて"
夢を諦めきれず、彼女と別れを告げてまでメジャーデビューしたのに、心の奥では悲しさがあって…
多分、全てを後悔しているわけじゃないんだろうけど、どっかしら引っかかる想いがあるんだろう。
それだけ彼女を愛していたということ。
個人的に好きなフレーズは
"こんな遠くにまで来てから
気づいた夢にまで見た現実は 明かりのない夜景みたい 君がいないと"
というところ。
明かりのない夜景、という表現が素晴らしい👏
本来明るくて綺麗なはずの夜景が、モノクロなんだから綺麗だなんて感じられないというか、心がないというか、心ここにあらずというか…
夢にまで見た景色が、まさか明かりのない夜景だなんて…切な過ぎる。
ジャンヌ版、上京物語ってところか。
ちなみにPVでは、赤エナメルのパンツをパッツパツに履きこなすyasuが見れます(笑)
⚫Lunatic Gate / Janne Da Arc
Janne Da Arcの2nd シングル作品。
メジャーデビューとなった前作「RED ZONE」から4ヶ月後に発売されました。
当初、2ndは「Vanity」をA面、「Vanish」をB面として発売する予定であったが、録音終了後にダメ出しをされ、急遽歌メロさえないなか作り上げた作品が今作である。
※以上、Wikipediaより参照。
▪️ジャンヌ史上、売れた名作。
急ピッチで作られたとは思えない出来栄えで、今なお古臭く感じさせないカッコ良さがあるこの曲。
実は、チャート初登場11位という記録があり、これは12thシングル「Shining ray」で塗り替えるまで最上位作品であった。
ただ、後に「月光花」「ダイヤモンドヴァージン」「振り向けば…」とヒットした後期作品の印象が強く、シングル曲でありながら初期作品として影を潜めた存在となっているような気もする。
メジャーデビュー間もない若いバンドの荒々しさもありつつ、しっかりと完成させた曲にもなっていて、もっと評価されて良い作品だと思います。
個人的にも、この曲大好きなので、カラオケで唄うこともあるんですけど、なにせサビのキーが高くて昇天するところの裏声が聞き苦しくなってしまって、シラフでは周りに聞かせたくない曲でもあります(笑)
ハイトーンな唄声ばかりに気がいってしまうyasuですが、詩才の方もかなりの腕があることが、2ndの時点でわかってしまうんです。
曲のストーリーを簡単に説明すると、浮気(もしくは不倫)をしている男女の恋模様を唄ったもので、男性目線で書かれています。
ただ、そうは言ってもちゃっかり起承転結がある、素晴らしい構成になっているので、そこのところを細かく解説していこうと思います。
まずAメロ
"冷めた君の瞳
相変わらず無機質な宝石みたい
いつもの誰にでも見せるお得意の瞳(め)で
男を見下すくせに
上目使いがやけに上手い君は
顔の割に僕との夜を数えてたり"
主人公が女性の紹介をしていますが、特徴としてクールということがわかります。
また、男性なら皆に上目使いで接するけど、本心では見下している、いわゆる可愛い子ぶりっこちゃんとわかってきます。
しかも、大して可愛くはないらしい(笑)
続いて、Bメロ
"'僕の彼女〜'と君に話し出す度
聞かないフリして 僕の口唇にかみついて来る"
主人公には、本命の彼女がいるのか、あるいはもう1人の浮気相手なのか、ここだけでは読み取れませんが…
女性が嫉妬して「私が本命なんだから!」と必死な様子が伺えるところを見ると、なんだか夜の世界の男女関係が写ってきませんか?
そして、サビ
"君をLunatic Gateまで連れていってあげる
この僕以外には誰にも出来ない事
今夜も君をメロディアスに奏でてあげるから
何か隠してるその扉 開いてみせて"
きっとこれは性交渉の描写でしょう。
Lunatic Gateは、昇天のこと。
奏でるのは、愛撫のこと。
主人公はさぞテクニシャンなんでしょうね、自信満々です。というより、もしかしたら自分にぞっこんな彼女だからこそ、自分しか彼女を満たしてあげられないと思っているのか。
隠しているのは、恥部(女性器)なのか…深読みすると、彼女は何か秘密を持っていて、それを男が探っているのか。
1番だけだと、彼女がいかに男を好きかわかります。が、果たして…?
2番に移ってみます。
"胸の空いたDress
僕が君に送るのは 着せたいからじゃない
そのDressをただ淫らに脱がせたいだけ
外で会った君の
感じがいつもと何か違って見えるのは
裸じゃない君だからかもしれない"
"暗闇より 太陽の下の方が
似合いすぎてる君を見つめられないのはなぜ?"
男は女性へドレスをプレゼントしたり、結構貢いじゃってます。
普段ホテルかどこかで夜デートしてるときと、外へ出歩いてるときの女性は雰囲気が違っていて、主人公はその二面性に困惑している。
しかも、夜の仕事のときより普段の方がイキイキとしている。なのに、そんな女性の姿を受け入れられずいる。
"気がつけば 僕はラビリンスに連れさられていて
いたずらな君の仕草にあやつられてる
輪郭のない憂鬱に誰か麻酔をかけて
このままじゃ 僕は君から離れられなくなる"
本来なら自分が弄んでいたつもりが、女性に自分が弄ばれているように感じてしまう。
女性とのやり取り・駆け引きで負けてしまって優位に立たれてしまい、終いには彼女なしでは生きていけなくなってしまいそうになる。
"つかみ所のない関係と知りながら君は
何も言わず 僕の腕で朝を迎える
とりつくろう 笑顔に乾いた涙の後が
ごまかすつもりなら もう少し うまく嘘をついて"
自分と彼女、付き合っているのか、本気で好きなのか、気持ちのないセフレなのか、もうよくわからない関係性となってきたけど、そんなこと知りながらも口に出さない彼女。
本当はハッキリさせたい、出来ることならちゃんと付き合いたいって思ってる。でも、繋ぎ止めるためには嘘をついて自分の気持ちを隠すしかない。じゃないと壊れてしまう。
"一人きりの夜の方が好きだったはずなのに
気がつくと 君の感触をさがしてた
気をLunatic Gateまで連れていってあげる
何か隠してるその扉 開いてみせて"
眠るときは一人の方が楽だったのに、今は寂しい気持ちで彼女を求めてしまっている自分がいる。
本当の気持ちを教えて欲しい…
そんな意味に解釈しました!
長くなってしまいました、すみません…
これ、ホストとキャバ嬢の体の関係から本気になってしまうダークな恋愛ドラマを描いているのでしょうね。
別に、yasuが真面目な恋愛気質の人間だとは思っていないけど、実体験だったらギョッとするよ(笑)
しかしながら、シリアスな展開で引き込まれてしまいました。
これぞ林保徳!
そんな曲ですね。
だから好きです。
あと、サビだけじゃなく、全編ハードなバックバンドと疾走感ある感じがたまらないんだよね。
ジャンヌが復活したら、まず唄って欲しい曲の一つです。