⚫エストエム / Acid Black Cherry
ABCの4th Album 『Lーエルー』に収録されている曲。
ハードロックで暴れ曲、まさにABCサウンド全開。ライブではラストにやる、盛り上がりMAXソングであります。
▪️アルバムを発売前にして…
Shangri-la Projectを終え、a-nation 2014に出演し、密会で4th Album『Lーエルー』の制作に取り掛かっていると発表。それと同時に、アルバム発売の先にリードシングルとして「INCUBUS」を発表。
その後、また新たに密会を行い、そこでアルバムの中から1曲イントロのみ紹介したのが「エストエム」でした。
確か、そんな流れでしたね。
密会では、イントロに合わせたMVが制作されたのですが…これ後になって「エストエム」の人気が強過ぎて、イントロしか制作してないのにファンから「続きが見たい」と要望がくるほどでした。
確かにですね、Shangri-laツアーが終わって、僕自身も林保徳ロスで、しばらく抜け殻になっていたところで、a-nationで充電して、アルバム発表、シングル発表でかなり回復していた中で、それでもなんというかパワー不足は感じていまして…
だから、余計このハードロックな曲は「待っていたぞ、林!」という感じだったんですね(笑)
そこで、たった10数秒のイントロのMVを見せられて、しかもそれがカッコイイときたら、期待は高まる高まる!
アルバム買って、聴いて、改めてこれは最高にライブで盛り上がる曲だろうなーと思いました。
▪️スペルマに次ぐ
「エストエム」は、アルバムコンセプトから脱して、クオリティーが大変高い曲。
きっと、yasuはじめ周りのスタッフもそう感じていたからこそ、期待を込めてMVまで作っちゃったんじゃないかと推測されます。
その予想は的中。
今や、デビュー曲である「SPELL MAGIC」に並ぶとも劣らぬ、ABCの傑作曲となりました。
『Lーエルー』のアルバムツアーでは、本編のラストで唄われ、その後もa-nationやらフリーライブやらでも使われたし、ライブハウスツアー Sーエスーでももちろん唄ってました。
yasuが気に入ってるのか、スタッフが気に入ってるのか、それともファンの声を元にしてなのか、そこは分かりませんが、なんにせよwin-winな関係でいたのは間違いなし。
ちなみに、曲の始まりの吐息は、ライブver.だと高音シャウトになってます。
yasu曰く「あの低音はライブだと聞こえないから」だそう。
ただ、ジャンヌファンとしては、どうしても脳裏に「ICE」が浮かんでしまうのであります。
⚫end of the sky ・・・〜出逢えなかった君へ〜 / DAMIJAW
DAMIJAW 2nd Albumの『made from your heart』の一番最後に収録されている曲。
スローテンポのロックバラード。
ラストサビの盛り上がりと、叙情的なラストと、感情に訴えかける曲だと思います。
▪️この曲と出逢わなければka-yuへの想いは違ったかも…?
DAMIJAWとの出逢いは、マドモ(ジャンヌのFC)の会報でした。
ジャンヌ好きでしたが、ソロをやっていたの知らなかったし、ABCを聴くようになり、ライブに行き、そこからFCに入り、トントン拍子に進んだ中で、yasuの活動しか知らなかった自分に会報がka-yuの活動を伝えてくれた。
DAMIJAWというプロジェクトを立ち上げているということ。
Be with You !!!!! 2 ツアーのDVDが発売されているのを知り、たまたま行ったレコードショップに並んでいたのを買ったところから、自分の中でのDAMIJAWが始まりました。
CDから入らなかったという点が味噌(笑)
そこで見たライブの映像が衝撃的過ぎて…
あの会場の雰囲気を味わってみたい!
そう思って、3rd Album『THIS IS MY WING』を購入し、ツアー参戦!
(ちなみに、このときまだ1st,2nd Albumは持っていませんでした)
ほとんど曲を知らない状態でライブ参戦したのですが、DVDで気になっていたこの曲を聴いて、本当に虜になってしまいました。
それまでのka-yuのイメージって…
強気なやんちゃベーシスト
ペットにはでちゅまちゅ言葉
ノリが良いけど深く考えていない
バカっぽい
元ヤン
派手好き
タトゥー、ピアス
そんなイメージでした。
あと、責任感なんて、皆無?といった感じか。
ですが、ライブに行って、良い意味でそういったイメージが払拭されました。
ABCのyasu同様に、セルフプロデュースをしているDAMIJAWのテーマもそうだったんですけど、それとは別にベーシスト、ボーカリストとして1人のアーティストとして成り立っていたka-yuに、これまでなかった尊敬の眼差しが…
確かにビジュアルもカッコイイんですよ。
そこに、しっかりとした人間性が現れた歌詞や曲が乗っかっていたので、本当に良い経験(ライブ) をしたな、と感じましたね。
そのライブで一番心に残ったのが、この「end of the sky・・・」だったんです。
ka-yuって、ジャンヌだと何かとお騒がせで、それでもちゃんとバンドのムードメーカーという立ち位置で派手で目立つ印象ながら、バラードをしっかり作るロマンチストって感じ、そう思ってました。
この曲も、ジャンヌ時代をそうふつさせるバラードながら、yasuにはないka-yuのエモっぽい歌があって、感動しましたね。
このライブから、しっかりと曲を聴くため(知るため)にアルバムを買って、後追いながら聴いてみたら、この曲は震災で亡くなったファンに向けたレクイエムなんだろうな〜と思いました。
なんとなく、ABCの「君がいない、あの日から…」に似た感じで。
しかし、やっぱり歌詞を聴くと腑に落ちない点が多々あって、自分の中でのもやもやしてました。
DAMIJAWの活動休止から1年が過ぎ、このブログを開設してから、ちゃんと調べてみようと思いネットで検索してみたところ、とあるブログの記事を見つけました。
そこには「踏切に消えたナオ」という本に由来しているという情報が掲載されていたのです。
ブログを読んでから、真相を確かめるため、その書籍の内容を調べ、著者の次原悦子さんのTwitterのツイートを見つけ、真相が判明。
上記の著書は、児童養護施設で育ち、自ら電車に身を投げこの世を去ったナオミチという少年について記されたノンフィクション作品。
彼がka-yuのファンだったことを知ったka-yuが歌にしたみたい。
納得しました。
だからか、あんだけの想いを込めて唄っているのは…と。
ka-yuが彼のことを知ったのは、もちろん自殺してからのこと。
彼が生前に自分に会っていたら、自殺せずに済んだんじゃないか?というka-yuなりの想いと、それに対する答えが出ないという無念さがこの曲には込められている。そう解釈しました。
なんとも深くもあり、つらく、哀しいストーリーではありますが、こういった楽曲の核となる裏話について知っているのと知らないのとでは、やっぱり曲への愛着も変わってくるだろうし、本当の意味でka-yuの想いを知ることにはならないだろう、そう思うので、ここでまとめておきます。
ka-yuがこういった体験を歌に出来ただけでも、彼なりの供養にはなったんじゃないか、と勝手に思っていますが、ka-yu自身はそれで納得いかないんでしょうね。
DAMIJAWのツアーファイナルで、一番はじめに空を見上げながらこの曲をスタートさせたのには、こんな話があったんだと知ると、ライブに参戦する前に知っておきたかったと悔いるばかりです。
⚫イエス / Acid Black Cherry
シングル5ヶ月連続リリースの最後に発売されたバラード。
2011,2012年あたりは、ABCと言えば「イエス」みたいな風潮がありましたね。
ジャンヌファンからしてみたら、まさに「月光花」のような存在に捉えられたのかも。
a-nationでも唄うし、その後のライブでもちょくちょく唄うから、やっぱりABCの顔として売り出せた曲であり、今後も人気な一曲となるんだろうね。
USENでも1位取ったくらいだから、『2012』をオリコン1位にできたのもこの曲あってのことでしょう!素晴らしい!
▪️王道バラードがyasuにはお似合い?
上記したように「イエス」を「月光花」と比較する輩からしてみたら、単なるラブバラードに過ぎないのかも。
けど、やっぱりyasuが作るバラードは抜きん出た才能を感じるし、曲終盤の盛り上がりがでかいから感動するし、最高に良い曲だと思う。
ピアノ+ギターの旋律が凄くマッチしたメロディーで、そこにロマンチックなストーリー展開の歌詞が乗っかってるから、間違いなく良曲と言える。
yasuのライティングも良し、ギターHIROのソロも良し。
ストーリーは、単純。
別れたカップルが、相手の存在の大きさに気づき、復縁して結ばれるというもの。
タイトルの「イエス」とは、結婚式で誓いの言葉を述べるものであり、かつ裏コンセプトにはキリストがいるんじゃないかと匂わせている。
過去作品からこだわり続けているMVも必見です。
yasuが死神に扮し、生死をさ迷う少女を現世に戻してあげる役目を担っている。
よく出来たMVだよね!
yasuの髪型や服装、ついつい真似したくなっちゃう、それ程カッコイイ仕上がりです。
褒め倒したこの曲ですが、ライブとCD収録だとラストサビの唄い方が少し変わっています。
個人的にはCD音源通りが好きです。
確か、初めて披露したのがAcid Black Christmasのときで、それが唯一CD通りの唄い方してたと思います。
そう思うと貴重ですね。
▪️エピソード プロポーズ
ファンの中では、超がつくほど有名なエピソードをここでご紹介したいと思います。
『2012』のアルバムツアーで、確か三重での公演のときでしたか。
「イエス」の途中で観客の男性がプロポーズしたんですよね。
(そのときの映像が、確か『2012』ライブDVDに収録されていたんじゃないかな)
千秋楽の日本武道館公演のMCでも、そのときのことをyasu自ら触れています。
別にyasuは、プロポーズに使ってもらうために曲を作ったわけじゃないとどこかで話していましたが、そういう風な形でABCが携われたのは嬉しいと言っていました。
人生を振り返ったとき、思い出の1ページがABCの曲で彩られるなんて、最高の出来事だな〜って感じるんですよね。
▪️エピソード 番外編
余談ですが、僕にもこの曲は特別なものになっていて、その出来事を紹介しますね。
以前、結婚式でABCの曲を使わせて頂いたとブログに書きましたが(Mother参照)、「イエス」も勿論活躍しました!
披露宴の入場が「Mother」で、お色直しからの再入場のときに「イエス」を起用しました。
これが、我ながら盛り上がったと未だに感じています。
静かなピアノ伴奏から、yasuのソロが始まり、バックバンドの演奏が盛り上げる感じが再入場にもってこいでした。
披露宴でのエピソードはこれでおしまいなのですが、実は「イエス」の思い出には続きがありまして…
その後、仲間内でBBQをする機会があり、友人らがサプライズで僕ら夫婦にプレゼントをくれたんです。
そのときに、粋なことをしてくれましたよ。
「イエス」を流してくれたんです!
最初は、どこからか曲が流れてきて、「あれ?なんで山奥のキャンプ場でABCが?好きな人でもいるのかな?」なんて思いましたが、数秒後にサプライズだと知りビックリ(笑)
最高に嬉しい思い出です。
こんな風に、自分の人生のどこかでABCが盛り上げてくれるのは大変素敵なことだと感じております。
自分にとって、ターニングポイントとなるところで流れ出すメロディーは「イエス」でした。
必然的に、妻との出会いだとか、結婚式だとか、友人のサプライズだとか、「イエス」を聴くと思い出して心が暖かくなりますよ。
僕の願望ではありますが、いくら飽きられようとも、「イエス」は唄い続けて欲しい曲です。
▪️ちなみに…
ABC恒例の お茶漬けソング なるものの1つとなってます。
ここでのネタバレは避けますが、とある曲の一部分が曲の中に入っています。
ただし、シングルでは入っていません。『2012』収録の「イエス」のみですので、確認する場合は注意して下さいね。
⚫月光花 / Janne Da Arc
▪️言わずと知れた名曲
Janne Da Arcというバンドを世間に知らしめ、
一躍有名バンドの仲間入りを果たすこととなった一曲。
日本テレビで放送していた「ブラック・ジャック」のOP曲にタイアップされ、当時中学生だった自分もジャンヌを改めて知ることになった作品であります。
(ちなみに最初に知ったのは「Shining ray」)
巷では、この曲がうれたがゆえにバンドが活動休止に追いやられたとされる噂が広まっていますが、正しくは違います。
確かに、Janne Da Arc=月光花という世間のイメージは、発売から10数年経った今でもあり、かなり印象つける曲だったんだと思います。
セールス的にも、その後のリリースからしてみても、やはり「月光花」が世間の目では抜きん出た存在なのは一目瞭然です。
しかしながら、それだけで10年続けてきたバンドを休止する理由にするのは甚だおかしい。
事務所から圧力がかかり、それまでのロック路線からポップスやバラード中心にリリースを強要された、なんて噂もあります。それも、続く作品を見る限りでは???って感じですよ。
▪️ジャンナー、ダルカーたちの想い
「月光花」で有名になったジャンヌ。
ライブでこの曲を聴こうとチケット争奪戦が繰り広げられ、クリスマスに行われた大阪城ホールライブは速攻ソールドアウトだったとか。
さらに、悲しくも「月光花」を聴いたら帰るお客さんがいたんだとか?
→あくまでも噂ですよ。
しかしながら、こういった噂が流れるくらい、ファンからしてみたら、この曲は嬉しくない存在だったんでしょう。
売れなきゃやっていけないシビアなプロの世界に対し、売れることがバンドとの距離を生み出し、さらにはにわかファンを増やしてしまう要因となることに気付かされたわけです。
きっと、その点についてメンバーもちゃんと把握していて、だから「月光花」って曲があまり好きじゃない感じのコメントが並んでるのでしょう。
(詳しくは、大阪城ホールのライブDVD収録の副音声で内容を聞くことができます)
▪️叙情的かつ激しい(メロディアス)
アニメ作品の中身と合致したような曲なのも魅力の一つですが、この曲はタイアップ抜きにしても完成された曲であるのは間違いありません。
ここにきて、yasuのバラードで伸びやかに唄う声と、kiyoのキーボードが光る曲となりましたね。
とことん切なくなる楽曲なのに、涙を流すイメージではなく、ひとしきり哀しみに浸るイメージです。
歌詞からしてみても、yasuの好きなL'Arc~en~Cielのような曲ではないでしょうか?
カラオケでは、盛り上がらなくてもまわりからは「懐かしい」とか「いいね」とコメントを頂ける曲です。
PVもシンプルで綺麗なので飽きないですよね。
是非、ジャンヌが復活したときに唄ってもらいたい!
◆Acid Blood Cherry / Acid Black Cherry
1.THE RUINER
2.BAD BLOOD
3.BEAST
4.crimson
5.BLACK OUT
6.Sweet dEvil
7.Forbidden Bells
8.RIDE into the FATE
9.KEDAMONO
10.Guilty Cry
突如、ABCから映像で発表されたAcid Blood Cherryなるもの。
時を経て、その企画が種明かしされ、ファンがあたふたしていた間も無く、6月21日にアルバムが発売。
発売前から賛否両論でしたが、実際に聴いた感想を見てみると、それはもう様々な意見があり、1ファンとしても音楽好きな人の1人としてもかなり楽しめました(笑)
今回、このアルバムについていくつか思ったこと……正確には、募る想いが爆発したので……本来なら1曲ずつブログの題材で扱うところをまとめて紹介していきつつ、アルバムの感想を書き記します( ´ ω ` )
▪️アルバムのテーマ
これまでのおさらいとして、アルバムを復習してみると…
まず、オリジナルアルバムが4枚『BLACK LIST』『Q.E.D.』『2012』『Lーエルー』
カバーアルバムが4枚『Recreation〜4』
この8枚がアルバムとして発表されています。
ABCのシングルとオリジナルアルバムの楽曲は、全てyasu(林保徳)が作詞・作曲を手掛けています。
カバーアルバムについては、シングル曲のカップリング曲+アルバム用にレコーディングしたもので、「stop it love」以外は他アーティストのカバー曲となっています。
※上記楽曲はセルフカバー。
今回発売したアルバム『Acid Blood Cherry』は、これまでのようにyasuが作詞・作曲をするのでもなく、既存の楽曲をカバーするのでもなく、他アーティスト(サポートメンバー含む)に作詞・作曲を依頼し、新たな曲をyasuが唄うというものでした。
今までのABC(yasu)に新たな血"BLOOD"を注入する、というコンセプトで制作されたわけです。
つまりは、ボーカルがyasuなのは変わらないけど、yasuが作った楽曲じゃないというところで、これまでのABCとは一線を引く作品になりました。
先にMVが発表された「BAD BLOOD」からわかるように、yasuのテイストに近づけてすらいない、全く新しいABCサウンドに仕上がっています。
実際にアルバムを全曲流して聴いてみると、yasuに近いな〜という曲は何曲かあっても、作詞は完全に他人だとわかるし、これまでにはない展開をしていたりするし、これは意見が分かれるなーと真っ先に思いましたね。
僕、個人としての感想を率直に言うならば…
間違いなく失敗でしょう。
理由は、最後に書こうと思います^^;
▪️アルバムに隠れたテーマ
そもそもABCとはなんだったのか?
語呂合わせ?
エロス?
"yasu自身が自分をプロデュースして成り立つプロジェクト"という表現が正しいのかもしれません。
ただ、これまでがそうだっただけで、別に作詞・作曲とかは他アーティストさんに任せてもいいんじゃないか?
という意見に関して、僕は反対しません。
でも、そうなるとABCではなく林保徳としてって感じな気もしてくるんですよ…
元々ABCたるもの、yasuが好き勝手できるプロジェクトだと割り切れるなら理解できるんでしょうけど。
だから、他アーティストによる楽曲をyasuが唄っていて、それをABCとして発表してライブしちゃう、その辺にファンが違和感を感じちゃうのは仕方ないと思います。
ブログでは、違和感を感じて賛否両論あるというのがまた狙いだ、というような内容がありましたけど、僕の見解からすると、もちろん賛否両論はあって当たり前で否定的な意見=これまでのABCへの評価となるんでしょうが、流石にそうなると楽曲制作に携わって頂いたアーティストに失礼なんじゃないかと思うわけですよ。
「カッコイイ曲だけどyasuには合わないんじゃないか」
という意見は正しい。
アルバム付属のDVDに収録された対談によれば、楽曲制作では初めABCに寄せた楽曲を持ってくるアーティストさんがいてyasuから「寄せなくていいから自分らしいの作ってきて」と言ったようなので、ABCらしさは確かに抜けてると思います。
そもそもがABCに寄せてないんだから、言わばカバーみたいな曲になっちゃうんでしょう。
盲目なファンは
「いつものABCらしさはないけど逆に新鮮!yasuが唄ってるから好き」
という感じでしょう。
yasuの声も歌い方も好きなのは自分も一緒。
新鮮に感じるのも確かですね。
でも、手放しには喜べない楽曲。
だって、yasuに合っていないんだもの…
それがアルバムのテーマなんじゃないでしょうか?
やったことのないような曲をやって、yasuの引き出しを増やしてもらって、次の楽曲制作に生かす、そんなゴールのための過程に過ぎないアルバムになっちゃうんでしょうか?
▪️オリコンウィークリー1位
そんな賛否両論アルバム、BLOODちゃんは、なんだかんだでオリコンウィークリー1位を獲得しました。
(ビルボードは2位らしい)
『2012』以来5年振りのこと。
どちらもファンから酷評される出来ゆえに複雑な心境ではいます。
ただ、順位は別に物差しなだけで、最後はいくら売れたかというセールスが重要になってくるんでしょう。
そう思うと、やっぱり厳しい売れ行き。まあ、CD業界全体が既にそうなんでしょうけど…
これからアルバムツアーが始まる上で、ウィークリー1位を取れたのはかなりデカいでしょうね。
新たなメンバーを迎え入れて、新しい試みで、しかも大中規模のライブハウスツアーでのライブとなると、かなり慣れないのでプレッシャーも大きいんだけど、オリコンから後押し受けた感がありますね。
一つ疑問としては、こんないきなり新しいやり方を発表して、アルバム発売発表して、そこで止めとけばいいのに、まだアルバム発売していない段階でファンクラブ会員限定でチケット応募始めちゃうし…そこは時間空けるべきだろうよ?
なんだか全部勢いのままやって、勢いでアルバム売って、勢いでライブ来てもらうつもりなのでしょうか。
むしろ、早足で夏すぎまでアルバムツアー敢行して以後10thライブとかシングル発表とかするの目に見えてて、なんか本当にお遊びな感じがしてしまうのは自分だけか?
▪️曲紹介
長くなりそうなので曲紹介に移ります。
なお、こちらで紹介をするので以降ブログでは収録曲を扱わないこととします。
1.THE RUINER
defspiralのベースRYOが作詞・作曲したアップテンポのロックナンバー。
洋楽のような…yasuらしくない曲調だけど、どこかABCに近いようなギターサウンドでアルバムのスタートを切る。完成度は高く、続く曲を期待させてくれる。少しダークな感じが「1956 LOVE/HATE」に近いか。
制作者のRYOとは、インディーズ時代が出会い。前身バンドであるTRANSTIC NERVEの頃、ジャンヌのプロデューサーでもあった岡野ハジメが同バンドを支えていた共通点を持つ。
2.BAD BLOOD
唯一MVが作られてアルバムのリード曲となった一曲。
これまでのABCと大きく異なるのは、デスボイス。
作曲を務めた長野典二とは、これまたインディーズ時代からの付き合い。
こちらもベーシストならではのごりごりロックな感じであり、かつダーク。多少シンセが鳴るからメロディアス。「Greed Greed Greed」と「INCUBUS」を足して割ったような印象。
3.BEAST
1曲目同様にRYOによる楽曲。
「LIAR or liar ?」を思わせるようなハードチューンで、ライブで盛り上がりそうな爽やかロック曲。メロディーライン、歌詞共に個人的にはアルバムで一番好きな曲です。
若干、VAMPSをジャンヌ寄りにしたような緩さもあり。バランスが良い。
4.crimson
2011 ABC Dream Cup フリーライブでサポートを務めたギターリスト室姫深が制作。
アルバムの中で一番混沌とした雰囲気。歌詞は全部英詞ではあるが、メッセージ性が強い。
流れるようにアンニュイな感じでの唄い方はyasuに不向きでしょう。
NIRVANAとかNINE INCH NAILSのような淀みががった渇いた音が特徴。
多分、yasuの透き通る唄声に対してミスマッチ。
5.BLACK OUT
ここでようやく普段からサポートを務めるギターのHIRO作曲の曲が出てきます。
やはり安定。ABCサウンドに最も近く、安心感ありあり(笑)
HIROさん特徴のギターサウンドで切なくもパワーを内に秘めた中身になっています。
ライブ中盤で光るロックバラードになりそうで、個人的に好きな曲。
6.Sweet dEvil
同じくサポートメンバーのベーシストSHUSEが作曲した曲。
リズミカルだけど癖があるから演奏難しそう。
これはABCらしくもあり、らしくない中間をいくラインかな?
何回か通して聴いたけど、確かに悪くないのに耳に残らない。印象は薄いという印象(笑)
7.Forbidden Bells
Twitterでサビ部分だけ限定的に公開していた一曲。
最近a-nationでサポートを務めたギターリストLedaの作詞・作曲。
曲のクオリティーはアルバム1位2位を争う、それくらい完成してる。
曲も歌詞もマッチしていて、かつABCらしくないのにyasuが新しく作ったような印象さえ与えてくれる絶妙なバランスがある!
ラルクの「Don't be Afraid」に似てる?
8.RIDE into the FATE
作曲は長野典二、作詞は緋村剛と、以前同じバンドを組んでいた二人がタッグを組んで出来た曲。
ゲーム音楽というか、シンセの印象が強いというか、それでいてラップやデスボイスがあって、色々詰め込み過ぎちゃってバランスが悪い印象を受けました(笑)
歌詞はまるで王道アニソンのよう。
小室サウンドとかV6みたい、テクノな一曲。
ライブが一番心配!
9.KEDAMONO
HIRO作曲、AKIHIDE作詞。
AKIHIDEとはRe:birthツアー以来の仕事か。
泣く子も黙るHIROさんだけに低音重視の曲。それにドロドロした関係を歌詞で築かされる。
「指輪物語」に近い、不倫ソング。歌詞は…正直ピンとこなかった。センスを感じられなくて、中学生でも書けそうな内容でガッカリでした。
10.Guilty Cry
これは…良い!
記憶が正しければ、密会で最初にBLOODの企画を紹介する映像で流れたギターメロだったと思います。
早弾きからのベースごりごりラインと、馬が走ってそうな力強さと爽快感があるパワフルな曲。
ライブで早く聴いてみたい、いや味わってみたいと思えた!
こうやって、1曲1曲並べていくと、悪くない。むしろ、良い印象を抱く。
オリジナルアルバムのようなストーリー性に欠け、寄せ集めた感じがするのは致し方ないにせよ、これだけ完成度の高い楽曲を10曲もいっきに制作したのにはyasuを取り囲む人物たちの実力の高さを感じ、そこで改めてyasuの人望の厚さを知ることができる。
しかしながら、かなり限定的な曲を取り扱うことが、果たして今後のABCに生きるのか?不確定だと思ってしまう。
やっぱり、yasuは自分で作ったメロや歌詞が一番合っていて魅力的なんだよ。
そんなことは、今更わかったことじゃなくて、ABCをはじめたときからなんとなくわかっていて。
あえて好き・嫌い分かれるアルバムを作る必要なかったと思う。
だから、今回の試みはどう考えても愚策だった。
仮に、yasuがもう自力で歌を作れないとしたなら、違うやり方がなかったのだろうか?
次の新曲への布石になりえるアルバムになるのかな。
個人的な意見を述べるなら、この機会にジャンヌ復活して欲しいんだけど…
⚫ダーミー城の吸血悪魔が愛したマリア(泣) / DAMIJAW
DAMIJAWの配信シングルとなった今作は、曲の世界観をストーリー形式のPVで描いている作品となっています。
タイトルからも遊び心満載な感じに伝わってきます。
PVを観ると、よりDAMIJAWを理解できる仕組みになっているので必見ですよ(^^)
▪️吸血悪魔
DAMIJAWとは不完全の象徴
それをヴァンパイア(吸血鬼)に掛けているんです。
DAMIJAWが生まれた由縁が、マリアにあったんですね〜。
(ここらへんはネタバレになるので詳しくかかないようにします。)
▪️マリア
それにしても、ジャンヌからABCまで、yasuはマリアが大好きですよね?
なんともまあ、ka-yuまでもがタイトルや歌詞にマリアを登場させちゃうんだから、仲良いよな(笑)
歌詞はシンプルな愛してるぜベイビー的なソングだけど、割とメロ部分はビジュアル系っぽい言葉選びをしています。
ハードロックではあるけど単純なコードでシンプルなので一般受けしそう。
サビもキャッチーでなかなか良い曲だと思います。
DAMIJAWって知名度はそんなに高くなくて、むしろ低いんだろう。
そんなバンドを紹介するのには外せない暴れ曲ですよ。
ライブではよく中盤に演奏して盛り上がる曲です。
初めて聴いたときは、ka-yuがエモっぽいと感じた曲でしたね。
⚫Liar / Janne Da Arc
「Liar」は、2nd Albumの『Z-HARD』に収録されているアルバム曲。
発売1ヶ月前に告知をされてしまい、まだ3曲しか収録していなかったため、急ぎ足で制作したアルバム。
※Wikipediaより
デビューアルバム発売から、ああでもないこうでもないと言いながら、またシングルを出して、次はもっと売れたい、なんて思うものでしょうが、セールス的には微妙だったアルバムだと思います。
(オリコン最高16位)
ですが、ファンからは大変評価の高いアルバムであります。
インスト含め、かなり洗練された演奏になったという印象です。
前作でありメジャーデビューアルバムであった『D・N・A』から曲作りにおいて成長した証を示しました。
▪️嘘ついて背伸び
この曲のテーマは、ズバリ"高嶺の花"
自分には手の届かないくらいレベルの高い美人と付き合うために、強がったり着飾ったりして、なんとかミッションは成功!!
しかし、自分らしくない。
相手に合わせている自分がいる。
それでも、今まで流されてきた人生だったのに、彼女のためなら自分自身を変えることすら選んでしまえる。
そんな一番から一転、二番ではついにボロが出たのか(というか気づかれたか初めから遊ばれていたのか…)振られてしまう。
いつか、こうして嘘ついて強がったりしていた恋を振り返ったとき、そんな過去もあったね〜なんて笑い飛ばせるように生きなきゃ!というような応援ソング。
yasuらしいと言えばそうだよね。
こういうストレートだけどひねったストーリー結構好きです。
ありきたりなラブストーリー(愛してるとか好きとか連発で、出逢ったキッカケとか好きな理由とか言って、相手がどんだけ好きか表す曲)なんかより好感持てます。
▪️マラカス
ライブ100回目記念のINFINITEでマラカス振ってるyasuが拝める貴重な曲です(笑)
yasuファンには必見の映像ですので、是非DVDをお買い求めになってみては?